【怨霊になる方法】誰でもなれるわけではない?浄霊の方法や霊を成仏させるお経は?

小説や漫画、ドラマや映画以外で初めて聞いた、富岡八幡宮の元宮司・富岡茂永容疑者の「怨霊となり、永遠に祟り続ける」というセリフ。

そういえば怨霊になる方法なんてあるのでしょうか?

誰でもなれるわけではないって本当なのか、怨霊の浄霊方法や、怨霊を成仏させるお経があるのか、真面目に掘り下げます。

怨霊になった人はどうやってなったのか

そもそも怨霊とは・・・

恨みをいだいて人にたたりを及ぼす生者および死者の霊。生きながらたたりをなすものを生霊といい,死後に現れるものを死霊と呼ぶ。怨霊は特に後者だけをさすことも多い。
出典:ブリタニカ国際大百科事典

なるほど。

要するに、「恨んでやる~」という気持ちを持って亡くなった人が、生きている人に悪い影響を及ぼすようになった霊を「怨霊」っていうんですね。

ということは、怨霊の条件として、「今、生きている人に悪い影響を及ぼす」ことができなければ怨霊ではないわけです。

こわ!

日本で有名な怨霊は、

  • 菅原道真
  • 平将門
  • 崇徳天皇(崇徳院)

の三人。

それぞれ、政治的に追い詰められて流刑の後亡くなったり、戦で討たれたり・・・

「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」

なんて素敵な恋の歌をよんだ崇徳院は、キングオブザ怨霊として名高い天皇です。

 

三人の共通点は、

  • 時の権力者に陥れられたこと。
  • 計画的に不幸な立場に追いやられたこと。

さぞや最後は夜叉のようだったかと想像しますが、菅原道真はどうだかわかりませんね。

平将門は、戦中に亡くなったので、夜叉のっていうか、鬼神のようだったかも?

崇徳院の最後は、怒りのあまり自分の舌を噛み切り、その血で国と権力者を呪うことを書いてなくなったと言われています。

その内容は

 「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」
 「この経を魔道に回向(えこう)す」

悪魔になって、天皇家を民にしてやるってこと?

崇徳院、本気で怨霊になってそう・・・。

 

おまけに、崇徳院が亡くなった後、天皇が治めていた日本は武士の治める世の中が江戸時代まで続きました。

平民にとっては、崇徳院は怨霊でもなんでもなかったと思いますが、天皇家にとっては怨霊だったのでしょうね。

「怨霊になる方法」をまとめると・・・

「ものすごく恨んでこの世を去る。」

↑怨霊になりたい本人が、生きている内に出来ることはこれだけ。

そして後々、恨まれた人たちが不幸になるかどうかで怨霊になることが完了するのです。

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怨霊には誰でもなれるわけではない?

ちょっと調べてみると、「怨霊には誰でもなれるわけではない」と書かれている記事がありました。

なんでも怨霊になるには、ある程度のステータスが必要で・・・っていうんです。

どんなに恨みがあっても一般人には怨霊になる資格がないと!?

 

ちょっと笑えますが、たぶん「怨霊として世間で認知されるか」という部分で

「怨霊には誰でもなれるわけではない」という意味でしょうね。

一個人が数人を怨み倒したところで、不幸になるのは世界の中でもその数人だけ。

ということは、怨霊になったことを世間に気づいてもらえません!

 

どうやら「怨霊」になるには、「世間で認知されるかどうか」も重要!ですね。

 

では「怨霊」になれなかった霊はどうなるのでしょうか?

怨霊になれなかった霊はどうなる?

怨霊について調べてみると、やっぱり気になるのが、「怨霊」と「悪霊」の違いです。

 

まず災いをもたらす悪い霊が「悪霊」

そして「悪霊」の中で、生きている時に強い怨みを抱いて亡くなり、怨みを晴らそうとするのが「怨霊」と分類されるようです。

数の面では

「悪霊」>「怨霊」

ということですね。

「怨霊」は「悪霊」のなかのエリートといえるのかもしれません。

だから「怨霊」になれなかった霊は「悪霊」、という認識で良いと思います。

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浄霊の方法

自分で出来る霊の浄霊は

  1. 神様に成仏させてもらえるよう祈る
  2. 線香をたく
  3. 自分に塩をかけて清める
  4. 掃除をする
  5. 太陽の光を浴びる
  6. 神社に行く

という方法があります。

怨む気持ちが強い「怨霊」に対してや、神社の宮司が「怨霊になる」という世の中では、4番目の「神社に行く」というのが一番効き目がなさそうです!!!

 

そこで、もしあなたが怨霊に取り憑かれてる!と思ったら、

詐欺師ではない善良な陰陽師にお願いするのが一番かもしれません。

 

怨霊を成仏させるお経は?

法事やお葬式などで聞いたことあるお経って、怨霊に成仏してもらえるのでしょうか?

ふつうに考えて、お経では無理!

 

お経を唱えたくらいで怨霊に成仏してもらえるなら、天満宮鎧神社白峯神宮も必要ないでしょ?

崇徳院のたたりで都や天皇家が大変な時は、多くのお経の専門家(僧侶)がお経を唱えて、出来ることは全部やったはずです。

それでも災いが続くから神社を作って、怨霊を神として祀ったはずです。

 

ということは、怨霊は「神社を作って、皆で怨霊を神として畏れ敬う」と成仏するのでしょうか!?

 

でも・・・

数人に災いが起こったからって、いちいち神社を建立することは不可能な話です。

やっぱり神社に神として祀ってもらう怨霊は、それなりに多くの人や、国に影響があるくらいのスケールで災いを起こす怨霊に限られることになります。

つまり、「一般人が怨霊になっても成仏させてもらえない」ということ。

最後に

怨霊になる方法や、怨霊になる資格、浄霊の方法、成仏させるお経など、真面目に調べてみた結果なのに、少々フザケた結果になってしまいました。

真面目に調べて考えたのに・・・

だれかのことを怨んで怨んで、怨霊になってやる!と思っている人に言いたい。

「いちいち神社建立するの無理だから、やめて!」