オウム真理教がサティアンという殺風景で異様な雰囲気の建物をバンバン建てて、教団内外に向けた悪事をはたらく拠点となっていた上九一色村。
当時、日本中から上九一色村の住民へ同情が寄せられていたと思います。
2018年現在、上九一色村はどのようになっているのでしょう?
多くのサティアンが建っていた場所は、現在どう変わっているのか、完全に平和を取り戻せているのでしょうか?
もくじ
上九一色村の現在・名称変更
現在、上九一色村は存在しません。
といっても、土地がこの世から消えたわけではなく、市町村の名前が変わりました。
えー?!事件のせいで?!
と思われるかもしれませんが、事件のせいではなく、平成の市町村合併です。
オウム真理教が事件を起こした11年後の、2006年2月のことでした。
山梨県西八代郡上九一色村
↓
山梨県南都留郡富士河口湖町に吸収合併
ということになったのですが・・・上九一色村全体が合併されたのではなく、上九一色村の南部を富士河口湖町に編入させたのです。
位置は富士山の北北西。
↑旧上九一色村は、富士河口湖町の西側にあたります。
毎日富士山を見上げて暮らせて、清い水が湧く、素晴らしい所です。
きっと、「上九一色区」など、土地の名前を残す方法もあったのでしょうが、オウム真理教の事件以降、「上九一色村」という名称のイメージは消えようもなく、
結果として、「上九一色」という土地の名称は残りませんでした。
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上九一色村のサティアンの現在
オウム真理教が日本中から問題視されるようになる前、上九一色村富士山の麓には10のサティアンが存在し
その他、炭疽菌、ボツリヌス菌、赤痢菌、その他の危険な生物をを培養する棟もあったのです。
そんな危険なサティアンは、現在は全て解体されてなくなりました。
サティアン解体の経緯は
事件直後(1995年~)・・・オウム真理教の事件に興味のある人が観光
1996年・・・第7サティアン以外は解体。
1997年・・・近くにテーマパーク、ゴルフ場、ホテルが建設される
1999年・・・テーマパークのメインバンク(新潟中央銀行)が経営破綻
2001年・・・テーマパーク閉館
2004年・・・犬のための「ザ・ドッグラン」がオープン。
2005年・・・「ザ・ドッグラン」営業休止。
2007年・・・全ての施設が解体される。
現在、一部自然公園「富士ヶ嶺公園」になっています。
公園内の第2サティアン跡には、小さな慰霊碑があります。
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上九一色村の現在は完全に平和になったのか
富士ヶ嶺公園となり、牧場にもなっている旧:上九一色村のサティアン跡地。
当時を知る地元の人達にとって、忘れることはできないと思います。
でも今、ただ平和に、静な時間が流れているように見えることは嬉しく思います。
被害にあわれた方々のご冥福をお祈り致します。