【大阪北部地震】震源の深さ13kmは浅い?大阪が震源地となった地震の歴史

2018年6月18日07時58分、大阪府北部を震源とする地震が発生しました。

 

発表されたマグニチュードは 6.1。

震源地は大阪府北部。

震源の深さは13kmだという発表です。

この震源13kmとは、浅いのでしょうか? 

そして震源地が大阪の地震は、これまでどのくらいあったのでしょうか?

【大阪北部地震】震源の深さ13kmは浅い?

ざっと調べられる地震の震源の深さを表にまとめました。

西暦(年) 震源の名称又は震源地 深さ(km)
1899 紀伊大和地震 40~50
1923 九州地方南東沖 44
1924 網走沖 150
1926 沖縄本島北西沖 150
1931 日本海北部 403
1932 日本海北部 394
1950 宗谷東方沖 343
1951 小笠原諸島西方沖 490
1955 硫黄島近海 498、600
1968 小笠原諸島西方沖 460
1970 小笠原諸島西方沖 350
1974 鳥島近海 454
1975 日本海西部 570
1978 東海道南方沖 440
1978 択捉島付近 100
1984 三重県南東沖 388
1984 鳥島近海 452
1984 鳥島近海 0
1987 日本海北部 463
1994 日本海北部 552
1995 兵庫県南部地震 15
1998 小笠原諸島西方沖 467
2000 根室半島南東沖 59
2000 硫黄島近海 128
2000 小笠原諸島西方沖 445
2003 日本海北部 487
2004 釧路沖 48
2008 岩手県沿岸北部 108
2009 東海道南方沖 333
2010 小笠原諸島西方沖 494
2011 沖縄本島北西沖 217
2012 鳥島近海 370
2012 三陸沖で地震 64、49
2013 北海道十勝地方南部 102
2013 淡路島付近 15
2013 福島県沖 56
2014 福島県沖 33
2014 長野県北部 5
2015 小笠原諸島西方沖 682
2015 薩摩半島西方沖 17
2016 熊本地震の前震 11
2016 熊本県熊本地方 7
2016 熊本地震の本震 12
2016 鳥取県中部 11
2016 福島県沖 25
2016 茨城県北部 11

震源の深さ、400km程度の地震が多いですが、最近の地震の震源の深さは、浅いように感じます。

今回の大阪府北部の地震も、震源の深さが13kmということで、熊本の地震と同じくらいの深さですね。

最近の地震の傾向なのか、計測機器の技術が発達したためなのか…。

震源が浅いと危険な地震?

地震のエネルギーは、震源から同心円状に広がっていきます。

震源が浅いということは、人間が暮らす地表に近いところで地震が行きているわけなので、地震のエネルギーが伝わりやすいわけです。

だから理屈では、震源が浅く、マグニチュードの値(地震の規模を示す値)が大きいほど、危険度は増すことになります。

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大阪が震源地となった地震の歴史

阪神淡路の大震災以来、関西の人は地震に敏感になっていると思います。

でも大阪直下型の地震って、少ない気がしたので、震源地が大阪の地震を調べると・・・。

1299年5月25日: 大阪と京都の地震

震度はおそらく5以上だと言われています。

1585年7月31日: 大阪、京都、伊勢の地震

震度など、地震の規模は不明

 

1707年10月4日:大阪

命を落とした被害者は15、620人。
36箇所の橋が壊れました。

 

1854年11月5日:浪速

6m程の津波が発生

津波に流された大きな商船が、小舟で避難していた者を巻き込み、甚大な被害が出た。

数千人が亡くなったと言われています。

 

1936年2月21日:河内大和地震

マグニチュード6.4
最大震度5(大阪と奈良)

こうしてみると、頻繁ではないものの、大阪でも地震が起きていることがわかります。

今回の大阪府北部を震源とする地震は、震源地が内陸だったので津波は発生しませんでした。

でも、ブロック塀が倒れて幼い子どもの命が奪われたニュースを聞くと、胸が痛いです。

ブロック塀は安くて丈夫なので、日本中にありますが、地震の時のことを考えると、できるだけ違うものに替えられないのかと思ってしまいます。

今回の地震で被害に合われた方々へ、お見舞い申し上げます。