2時間サスペンスのような事件が起きてしまった富岡八幡宮。
宮司も人間なんだな…ではなく、宮司になるための条件について、改めて疑問に思います。
どうすれば宮司になれるのでしょうか?
そもそも宮司って何?
富岡八幡宮の収入源は何?お賽銭だけじゃない神社の収入源とは…
もくじ
宮司とは
宮司はどの神社にも1人います。
神社で働く人を神職といい、神社で働く神職達の中の代表者が宮司。
もし神職が一人しかいなかったら、その神職が宮司。
無人神社の宮司も兼務することが多いので、神社より宮司の数のほうが少ないです!
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宮司になるための進路
まず神社についてのお話です。
神社は大きく分けて3種類、
- 神社本庁に所属する神社(日本の神社の約90%)
- 神社本庁以外の団体に所属する神社
- 単一で宗教法人として存在する神社
に分かれます。
2と3は、それぞれ個別に宮司になる条件があるでしょうが、ここでは1の神社本庁に所属する神社の宮司になる方法を考えていきます。
そして神社の宮司になるには、それぞれの団体で決められた過程や資格が必要になります。
宮司になるための資格
神社本庁に所属する神社の宮司になるためには、神職の資格が必要です。その資格とは、上から
- 浄階(じょうかい)
- 明階(めいかい)
- 正階(せいかい)
- 権正階(ごんせいかい)
- 直階(ちょっかい)
に分かれます。1が一番高い資格です。
1の浄階は、試験を受けてなれる資格ではなく、名誉資格みたいなものですが、2の明階までは試験を受けたり実習を受けることで取得可能です。
では、どうすればこれらの資格が取れるのでしょうか?
宮司になるための神職の資格を取るには、宮司の子供として生まれた人と、一般の家に生まれた人に分けて考えます。
宮司の子供コース:養成所or通信教育
神社の宮司の子供として生まれた人が宮司になるには
- 神職養成所(6ヶ月)に行って、課程を終了後、試験に合格
- 神職養成通信教育(國學院大學)で学び、試験に合格
- 講習会を受けて試験に合格
などの方法があります。
養成所に入所するのも、講習会を受けて試験を受けるのも、神社本庁の推薦状が必要です。
通信教育で学ぶには、急に宮司の跡継ぎになることが必要になった人だけ。
養成所って6ヶ月なんですね。
半年で終了しちゃうなんて、短期間すぎる気がしますが、ずっと宮司の子供として暮らしていれば、親から学んだりしてるのかもしれませんね。
一般人コース:大学に進学する
一般人の子供として生まれた人は、神社本庁推薦状をもらうのは難しそうです。
神社本庁の推薦状をもらうためには、どこかの神社で働けることを取り付けて(奉職)、そこの宮司さんから神社本庁に推薦状をお願いすることになります。
その他の方法は、神職につくための勉強が出来る私立大学に進学すること。
その大学とはこちら!⇩
- 國學院大學(東京)
- 皇學館大学(三重県)
4年間真面目に学んで、決められた単位を取れば3番目の正階(せいかい)の資格がとれます。
実習を受ければ2番目の明階(めいかい)の資格が得られます。
もちろん、宮司の子供だって一般人と同じ大学コースも歩めます。
ちなみに伊勢神宮以外の宮司になるための資格は、明階まで持っていれば十分ということです。
なお、神職は求人情報など一般には出回っていません。
求人は、神職の資格を取れる養成所や大学に来ている神社から見つけるか、コネを作って頑張るか・・・どっちにしても一般人にとって宮司というのは、かなり狭き門のようです。
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宮司の給料はお賽銭?
宮司の給料は神社の収入!
神社の収入はお賽銭だけではありません。
例えば、
- 結婚式
- 七五三
- お宮参り
などのイベントで得られる祈祷料。
更におみくじやお守り・お札の売上。
お供え物(米やお酒など)
これらが神社の収益になり、宮司の給料になるわけです。
だがしかーし!
「神社の収益=宮司の給料」ではないのです!
神社本庁に所属する神社の宮司をはじめ神職たちは、月収60万円を超える給料はもらえないのです。
実際の宮司さんたちは、60万円も貰える人は少なくて、生活も厳しいといいます。
逆にお金が余っている神社、例えば富岡八幡宮のような大きな神社は、神職達が給料の上限を越す収入は、神社本庁に上納するはず・・・
しかし、富岡八幡宮の宮司には、神社本庁に上納しなくても良い副収入があるはずなのです。
その副収入とは?
富岡八幡宮の宮司が得ていた副収入とは
富岡八幡宮の副収入は、主に広大な土地の賃貸料だと言われています。
広い駐車場では、1ヶ月に700万円の収入があり、神社本庁に上納しなくても良いので、直接の収入となります。
駐車場代だけでも1年で8,400万円!
諸々含めてトータルで年収は数千万円だった報道されていますが、もしかしたら億越していたかもしれませんね…。
毎月自動的に入ってくる大金は羨ましいですが、苦労せずに手に入るお金は人を狂わせるんだと改めて感じました。