アニメ『名探偵コナン』で話題になった、ガラスをハサミで切れる”ケモメカニカル効果”の仕組みの解説と
実際にガラスをハサミで切っている動画も紹介します。
アニメ『名探偵コナン』で、被害者の手に握られていたハサミから、トリックを見破る際に説明された“ケモメカニカル効果”。
なぜハサミでガラスを切ることが出来るのでしょう?その理屈は?
本当に切れるのでしょうか?動画で見てみましょう!
もくじ
ケモメカニカル効果とは
「ケモメカニカル効果」とは、
ケモメカニカル効果(chemomechanical effect)
化学エネルギーが直接力学エネルギーに変換され、機械的運動をすることをいう。ケモメカニカル反応は熱、イオン強度、溶媒交換、電場、光などの外部刺激により開始され、高分子ゲルなどの分子のミクロなコンホメーション変化を引き起こし、高分子ゲルの膨張や収縮による機械的運動を発生する。
引用:高分子辞典
なんのこっちゃ…
もっと噛み砕いて説明すると・・・
ガラスの場合の「ケモメカニカル効果」というのは、
ガラスの分子(ケイ素と酸素が結びついてます。)の隙間に、水分子が入り込みやすいことを利用して、ハサミで紙を切るようにガラスを切ることの出来る現象のことです。
ガラスは、色々なものが混ざっているものの、基本的にはケイ素(Si)と酸素(O)がスクラム組んで固まっているわけです。
水の中でなら、ガラスの分子の結びつきを切りやすいということですね。
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ケモメカニカル効果を検証
では実際にケモメカニカル効果を利用して、ガラスを切ってみましょう!
の前に、こちらの動画で確認してみましょう。⇩
ハサミでガラスを切ってますね!
ちゃんと音も聞きましたか?
「ガリガリ、ガリガリ…」
ハサミで”チョキチョキ切る”と言うよりは、ハサミで”ガリガリ削ってる”と思いませんか?
まさにそうなんです。
ガラスをハサミでチョキチョキと…なーんて切れません。
ガラスをハサミで割ってます。
※細かいガラス片も沢山出ます。
紙のように薄いガラスなら、「チョキチョキ切る」感触に近くなるとは思いますが、想像してたのとは少し違う結果ですね。
こちらの動画では、素手で実験していますが、危険なので絶対に真似をしないで下さい。
厚めのガラス瓶を切ろうものなら、「それ、普通に割れてないか?」という結果になります。
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最後に
子供が観るアニメも、科学に興味を持つきっかけになって、良いですね。
ただし、実験する時は、大人の人と一緒にすること。
ガラスの廃棄方法は、各自治体の案内通りにお願いします!