お酒に目薬を昏睡するってホント?
味の素を入れると悪酔いしたり、睡眠薬のようになるって本当なのでしょうか?
身近な薬もお酒と一緒に飲むことによって
- 酩酊状態
- 嘔吐
- 異様に眠くなる
- 貧血
などの症状が出るのかもまとめました。
もくじ
以前、噂になった
「アルコールに目薬を入れると睡眠薬のような効果がある。」とか
「昏睡状態になる」
というのは本当なのでしょうか?
結論は
睡眠薬のような効果はない。
昔の目薬には、
- スコポラミン
- ヒヨスチアミン
- アトロピン
という成分が含まれていて、
アルコールに数滴入れるだけで酩酊状態になったとか
数的では酩酊にならないとか・・・検証するわけにもいきませんからね。
スコポラミンは、現在は日本だけではなく、アメリカでも販売されてない薬剤です。
現在販売されている目薬には含まれていないので
犯罪に使われる心配はなくなりました。
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「アルコールに味の素を入れると睡眠薬のような効果がある。」
その噂は・・・
味の素はグルタミン酸ですよね?
美味しい焼き鳥(焼き鳥に限らず)に含まれてる「美味しい!」っていうアレですよね?
味の素とアルコールで意識を失うほど酩酊状態になるなら、おつまみ食べながら飲むのはどうなのよ?と考えてしまいます。
しかもどんなアルコールでもというわけではなく、
「ビールと味の素が合わさると、悪酔いする。」
ということ。
グルタミン酸がアルコールの吸収を促進すると考える人もいますが、個人的に旨味成分取りすぎると気持ち悪くなる気がします。
考えただけで不味そうです!
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ドラッグストア等で誰でも買えてしまう市販薬。
アルコールと飲み合わせると、どんな症状を引き起こしてしまうのでしょうか?
抗ヒスタミン薬(アレルギー・風邪の薬)×アルコール=睡眠薬?
花粉症、鼻炎・・・日本人の約50%がアレルギー体質だと言われています。
また、アレルギーの薬だけではなく、総合感冒薬、いわゆる「風邪薬」にも抗ヒスタミン剤が含まれているものがあります。
抗ヒスタミン剤は、くしゃみや鼻水などの不快な症状を和らげる効果がありますが、元々「眠くなりやすい」という副作用があります。
この抗ヒスタミン剤の眠くなりやすい効果が、アルコールと同時に吸収されると、強力な睡眠薬のように眠くなることがあります。
その仕組みは・・・
アルコールは肝臓で分解されますよね?
実は抗ヒスタミン剤も肝臓で分解されるのです。
だから同時に体内にあると、肝臓的には「優先順位はアルコールね!」と抗ヒスタミン剤を分解が後回しになり、強い副作用を引き起こすと考えられています。
肝臓をこき使ってばかりいると、肝機能障害になるかもしれないです。
くれぐれも抗ヒスタミン剤を飲んだことを忘れて、うっかりアルコールを飲んでしまった!なんてことがないように気をつけましょう!
【せき止め薬×アルコール】
咳止めの薬の中で、特にシロップ薬に多い「コデインリン酸水和物」や「ジヒドロコデインリン酸塩」などを含む薬は、副作用に便秘、眠気が上げられます。
ここで、抗ヒスタミン剤と同じ現象が起きます。
アルコールと一緒にせき止め薬が体内に入ると、肝臓での分解はアルコール優先。
せき止め薬は体内に長くとどまり、副作用である眠気を強く感じる可能性大です。
咳止めを飲んだら、アルコールを飲まずに暖かくして寝る!
続いて市販薬ではありませんが
睡眠薬や精神安定剤、高血圧や糖尿病の薬とお酒を一緒に飲んだらどうなるのでしょうか?
【睡眠薬×アルコール】
誰がどう考えても、「コレはダメだろ!」的な薬、睡眠薬もアルコールとの飲み合わせは最悪です。
抗ヒスタミン剤と同じく肝臓で分解される薬なので、肝臓の順番待ちして薬の効き目が出すぎてしまいます。
眠気が続きすぎて翌日も眠い、いつ眠ったか記憶がない、吐き気もないのに嘔吐を繰り返した、などの副作用もあるようです。
メラトニン受容体作動薬を使った睡眠薬は、アルコールとの併用が出来るようですが、
「アルコールを飲む日は、睡眠薬は我慢したほうが賢明」
と、お医者様が言っています。うん、やめておこう。
【精神安定薬×アルコール】
精神安定薬も、抗ヒスタミン剤と同じく、肝臓で分解されるお薬です。
アルコールを飲むと、肝臓での順番待ち状態になり、眠気やだるさ、酔った状態がひどく長く続く、精神安定剤が効きすぎる、意識を失って倒れたりする危険性があります。
ほんと怖い!
絶対一緒に飲まないで下さい!
【高血圧の薬×アルコール】
高血圧の薬は、当然上がりすぎる血圧を下げる効果があります。
そしてアルコールにも、血管を広げて血圧を下げる効果があります。
血圧を下げる効果があるものを重ねて使うわけですから、血圧が下がりすぎてしまう可能性があります。
血圧が下がりすぎると、意識がなくなったり、頭痛、めまい、脳貧血、異常な眠気に襲われることがあります。
お酒好きの人は、高血圧の薬をもらったらお医者様に相談したほうが良いですね。
【糖尿病薬×アルコール】
飲み薬タイプの糖尿病の薬も、インスリン製剤を皮下注射するタイプの糖尿病の薬も、あなたの肝臓のアルコール処理能力を超える飲酒との相性は悪いです!
そもそも、処理能力を超える飲酒が良くないのは、当たり前ですよね。
沢山のアルコールで通常の仕事ができなくなった肝臓は、血中糖濃度を保つための糖を作れなくなります。
更に糖尿病の薬は、血中糖濃度を下げる働きがあるので、相乗効果で血糖値が下がりすぎるのです。
血糖値が下がりすぎると、意識を失って倒れてしまう可能性があります。
アルコールより病気の治療優先ですよね!
アルコールと一緒に飲んで睡眠薬になるのは、昔販売されていた目薬で、実際にあったことでした。
現在販売されている目薬は、アルコールに混ぜても睡眠薬になりません。
お酒に味の素を入れると悪酔いするのは、ビールと味の素との組み合わせということでしたが、アルコールとグルタミン酸で睡眠薬になるわけではなさそうです。(まずそうです。)
一般的な市販薬も、処方薬も
お酒と一緒に飲むことで危険な副作用が出る可能性があり、とても危険なことが分かりました。
とりあえず、細かいことを覚えられなくても、薬を飲んだらアルコールは飲まない!
継続的に飲む薬については、主治医に相談!
目薬や味の素をお酒に入れても不味いだけ!
私は花粉症の時期にアレルギー薬に頼ってしまうので気をつけます!!!