マーガリンって
「危険性がある」
「プラスチックと同じ」
「石油からできてる!」
なんて話を聞いたことあるけど
どこからどこまでが本当なのか。
何がどう危険性があるのか、難しい科学の話抜きでお話しします!
一番安全なマーガリンについても、併せて紹介します。
もくじ
マーガリンに危険性はあるの?
結論から言っちゃう!
でも、商品によって
危険性に差がある。
マーガリンには、原材料の性質上
どうしても危険な成分は含まれてしまいます。
商品によって危険性が違う理由は
危険性の高いものが
- 多く含まれているのか
- 少ししか含まれていないのか
という違いがあるから。
だからマーガリンの何に危険性があるのかっていうと…
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マーガリンに危険性がある理由
マーガリンなのに、危険性がある理由は…
危険物質が生まれるから!
たいてい、マーガリンの主な原料は
- 食用植物性油脂
- 食用精製加工油脂
- 塩など
ですね。
食用植物性油脂は、まぁ、植物の油(当たり前)。
食用精製加工油脂っていうのは
- 動物の油脂
- 魚の油脂
- 植物の油脂
のどれかわかんないけど、食べられるように加工してある油脂のことです。
「謎肉」ならぬ「謎油脂」です。
で! 危険性があるのは「食用精製加工油脂」が「謎油脂」だからではなく
「常温で液体の油脂を、バターのような常温で個体の油脂にするときに
副産物として、体に危険なものができてしまう。」からなのです。
危険なものの具体名は「トランス脂肪酸」。
この「トランス脂肪酸」って、何がどう危険なのかと言うと・・・
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マーガリンのトランス脂肪酸はどう危険?
「マーガリンは危険性あり」の張本人(?)トランス脂肪酸が、どう危険なのかというと
病気になる可能性が
高くなる。
具体的に、どんな心臓病かっていうと
動脈硬化とか、冠動脈性の心疾患。
トランス脂肪酸を多く食べる生活を続けていると
血管が硬くなって、もろくなるという研究結果が出ています。
農林水産省では
「健康リスクのある食品添加物」とするべきだ。
でも、そういえば
「マーガリンはプラスチックと同じだから危険」って誰かが言ってたような…
マーガリンはプラスチックと同じだから危険って本当?
マーガリンはプラスチックと同じって、意外とアチコチで聞くんだけど
本当のところ・・・
考えてみれば当たり前なのですが、マーガリンとプラスチックは
材料や作り方が全然違います!
◆材料
- マーガリン:油脂(植物や動物)・水素・発酵乳・食塩・ビタミン類
- プラスチック:石油・添加剤
◆作り方
- マーガリン:液体の油脂(植物や動物)に水素を加えて個体にし、発酵乳や食塩・ビタミン類を混ぜる。
- プラスチック:石油を加熱分解し、添加剤で固める。
液体の油を個体の油にするイメージは一緒ですが
そもそもマーガリンは食べるために作られたもので、プラスチックとは用途が違います。
1998年に、ジョン・フィネガンという人が
「顕微鏡でマーガリンの分子構造を見ると
プラスチックに、とっても似ている」と本に書いていたので
一部界隈では「マーガリン=プラスチック」と認識されるようになりました。↓
↑この本には、「マーガリンにはハエもたからない」と書かれていますが
本当のところ、ハエもたかることはあるでしょう。
逆にハエがたかるものは食べれるのか?!と聞いてみたい。
ハエがたかるウ○コとか、食べないし!
「人間が食べられるもの=ハエがたかるもの」という公式がいつできたのか、そこから説明が欲しいところです。
つまり、
プラスチックだから
という理由じゃない。
ということです。
マーガリンは石油から作ってるという噂の真相
マーガリンは石油からできてるから、危険だから食べちゃダメ?
原料の油は植物性・動物性(魚含む)です!
マーガリンの材料は、石油ではないです!
マーガリンは加熱は危険って本当?
マーガリンをフライパンなどで加熱すると、危険性があるのでしょうか?
メーカー側曰く
「マーガリンを加熱するとトランス脂肪酸が増える。」という噂があります。
で、実際に
トランス脂肪酸が生成されることがある。
ちなみに
- 油脂の高温処理って、240℃〜300℃弱
- 炒め物の温度は200℃くらい。(ハンバーグやホットケーキはもっと低温)
上記の「油脂」は、マーガリンだけのことではないです。
液体の菜種油、大豆油、米油も、高温で加熱処理したら
トランス脂肪酸ができちゃいます。
だから問題は、「マーガリンだから」ではないです。
と覚えておきましょう!
さて結局、マーガリンは食べない方が良いの?
安心して食べられるマーガリンはないの???
危険性が全くないマーガリンはある?
危険性つまり、トランス脂肪酸が全く入っていないマーガリンはあるのか?
答えは
トランス脂肪酸は、マーガリンを作る過程で
仕方なく生まれてしまうものです。
じゃあ、バターにはトランス脂肪酸は入ってないのか?って言ったら
入ってます。
バターにもトランス脂肪酸は入っている。少しだけね。
牛とか羊とか、反芻するときにトランス脂肪酸は、少しだけ生まれます。※反芻:食べたものを「咀嚼→飲み込む→胃から戻す→咀嚼→飲み込む」を繰り返すこと。
だから、マーガリンにもバターにも、トランス脂肪酸は入ってます。
もちろんショートニングにも入ってる。
ただ、マーガリンやショートニングは、バターより多くのトランス脂肪酸が入っていて危険性があると言われているのです。
じゃあ、自然食品店や健康食品店に売ってる
ちょっと高価なマーガリンは安全?
自然食品店に売っているのは?
自然食品店や健康食品店で売っている、ちょっと高価なマーガリンは
ただし、少ないかもしれない。
原材料の
- 食用植物油脂→良さげな植物性油脂(べに花油など)
- 食用精製加工油脂→原料は植物性のみ
- 発酵乳→牛の乳じゃなくて豆乳など植物性のもの
という部分が高級で、高めの価格になってますね。
そもそもトランス脂肪酸は、液体の油脂を固体にするときに生まれます。
じゃあ違う方法でマーガリンを作ったら…
トランス脂肪酸が少ないマーガリンを作れるんじゃなかろうか???
そうなんです!
工場生産とは違う、手作りマーガリンなら
トランス脂肪酸を極限まで減らしたマーガリンを作れるのです!
そんな素晴らしい手作りマーガリンとは・・・
トランス脂肪酸が最も少ない手作りマーガリン
手作りマーガリンは、ザックリ言うと
- 固形の油脂
- 液体の油脂
- 塩などの調味料
を混ぜれば作れます。
そして、大まかに分けて
- バター入り
- バターなし
の手作りマーガリンがあります。
要するに
固形の油脂(常温では硬くて扱い辛い)に液体の油脂を混ぜ込んで、パンなどに塗り易い硬さにしたミックス油脂のこと。
混ぜる割合は
- バター:液体油脂=2:1
- 固形油脂(ココナッツオイルなど):液体油脂=1:1
が基本です。
作り方は…
手作りマーガリン基本の作り方
- 固形の油脂を湯せんにかけて溶かす。
- 液体の油脂を混ぜる。
- ペースト状の硬さの時に
塩やハチミツなどの調味料を加える。→出来上がり!
煮沸消毒した瓶などに入れて、冷蔵庫で保存しましょう。
クックパッドにも色んなレシピがあるので、興味があったら試してください♪→クックパッド(手作りマーガリン)
さいごに
マーガリンの危険性は「トランス脂肪酸の量」にあることがわかりました。
最近は、お手軽価格のマーガリン「ネオソフト」でも
トランス脂肪酸を減らしたものがあるし、マーガリンをむやみやたらに怖がることはないと思います。
それよりも、ショートニングを使ったクッキーなどのお菓子や
外食の揚げ油からのトランス脂肪酸摂取が問題になっているそうです。
口に入るものの勉強は、怠ってはいけませんね〜
国が許可している食べ物も、自分で調べてから食べよう!
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